課長と部長 4P
                                               
 そうそう部長いったいなんのつもりなんですか?

 「まぁ、飲め」

 部長は、冷蔵庫から缶ビールを出して私に渡した
 私は黙って受け取った

 「部長。飲むために着いてきたんじゃないんです。先程の意味を教えて下さい」

 むっつりと怒った表情で私は聞いた

 「ん・・・立ってないでこっちへ座らないか?」

 と、部長はベッドに腰掛けてポンポンと自分の隣を叩いた

 なんだか・・・この展開って・・・
 口説いてHしちゃおうってシチュエーションなんですけど・・・

 私の手が緊張で汗ばんできた
 
 「いえ、ここで結構です」

 硬い表情のまま私はベッドのすぐ傍にある椅子に腰掛けた
 そして、ビールは封を開けず手に持ったまま尋ねた

 「部長、はぐらかさないで答えて下さい。正直私は今あまりいい気持ちはしてません」

 「そうか・・・気持ちよくないか・・」

 「はい。当たり前です。こんな所に連れ込まれて・・・一体何の話を・・・・
  ・・・・す・・・る・・つ・も・・・り・・・・でっす・・・か・・・・???」

 私が話してる時に、何故か部長が立ち上がり
 ズンズンと近づいて来た
 そして、目の前すぐに顔が近づいたのだ

 「ぶ・・・・ぶちょ・・う?」

 「課長は俺の気持ちに気づいてないのか?俺は君が好きなんだ。
  君が相場君を好きだったようにね」

         は?

 「課長は男色家なんだろ?知ってるよ。実は私もそうなんだ。そうだな・・・もう1年前かな?
 ○○というハッテンバに行ってなかったか?君を見たんだよ。当然私も居たんだが」

      サーーーーーーーーーーーー

 血の気が引くという感じを始めて経験した
 あぁ、本当に一気に血が足元へ引いていった
 
 見られた!!
 見られた!!
 
 確かにそうなんだ。私はそのハッテンバへ行った・・・・

 って、そんな事に焦ってるより・・・

 おいおい、私の事を好きだとか・・・言っていたよな・・・
 おまけに私をハッテンバで見かけたというのだから部長もお仲間ってわっけーー??

 えぇ!えええええーーーー!!

 「どうした?驚きのあまり声が出ないか?」

 部長が優しい口調で言った
 何と答えていいのかわからず固まったままでいる私に
 耳元で部長はささやいた

 「ベッドで横になって俺を試してみないか?気に入るも気に入らないも一度試してみてから
  決めればいいさ」

 私はどう切り替えしていいかわからず誘われるままにベッドに横になってしまった










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