それぞれの関係 妻の場合 11P
                                               
 女の目がうつろになっていった
 それが女の答えだと解ると口元のタオルを抜き取り、かわりにその口にバイブを入れた
 
 「さぁ、お願いしなさい。これを射れてってお願いしてみなさい」
 
 「ふぉ・・・ふぉね・・はい・・・」
 
 バイブのせいで上手くしゃべれなかったので一旦口から抜いた
 
 「お・・お願い・・・いれ・・て・・・」
 
 「どこに入れて欲しいの?言うまで入れないわよ」
 
 「うう・・・・そんな・・・・」
 
 「そうそう、さっきの写真しっかり保存させてもらったわよ。複製もしたからどこにでも配れるわよ」
 
 「うえ・・・ヒックヒック・・・」
 
 「泣いてないでお願いしたら?どこに入れて欲しいの?」
 
 「お・・・お願い・・・私の・・・・」

 その後、私は女を数時間弄び続けた
 そして、これが自分の答えなのだと知った
 私は男になりたかったのだろう
 女として受身になるのではなく、男として女を責める側になりたかったのだ
 夫とのセックスレスもその原因があったからなのかもしれない
 自分でも気づいてない所で、受身になる姿勢が窮屈でたまらなかったのかもしれない
 現実に女の中にバイブを入れた時、征服感のような快感が自分を襲った
 そして今まで男とした時以上に自分自身濡れた
 この快感はもう忘れる事は出来ないだろう
 私はもう戻れない
 本当の私を見つけてしまったのだ



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 その後、夫と女はすっかり縁が切れたらしい
 山口さんから連絡が入り
  
 「彼女会社を辞めました。ご主人とも接触無いみたいです。もう安心ですよ」と言われた
 
 もう済んでしまった事だし・・と、私は夫に浮気の事は問い詰めてない
 夫も私が気づいているとは思ってないようだ
 
 ただ、やはり私に対して後ろめたさがあったのだろう
 長い間セックスレスだったが1度だけ夫から誘われた
 夫と抱き合うのは久々だったが・・・あまりにも久々すぎたのか・・?
 体はすっかり夫の感触を忘れていて鈍くなっていたのか
 ・・・正直何も感じなかった

 その後は相変わらずのセックスレス夫婦に戻って
 私は今まで通りの平凡でさえない主婦の生活を送っている

 ただ、それは表向きの事で
 私の生活は以前とはまったく変わった
 
 それは、私が例の出会い系サイトを頻繁を利用するようになった事
 『Sです。Mな彼女募集します』
 そう書き込めば誰かレスを入れてくれる
 その中から私は快感を共有出来る相手を選び、欲望に身を埋める

 そうして時々出掛けるようになった私だから
 夫が心配して外出中、私の携帯に連絡を入れるようになった
 その度に私はデートの相手を写メールで送り
 相手が女性である事をアピールした
 すると夫は純粋に「女友達」と信じてくれる
 
 夫を騙してるわけで・・・可愛そうだといえばそうなのだが
 これは、夫へのささやかな復習・・・という奇麗事にしておこう

 
 私はもう平凡な主婦じゃないのだろう・・・
 いや、本当は皆そうなのかもしれない
 表見はわからない。本当の姿なんて一見じゃわからない
 

 私はもうスーパーで大根越しに奥さんを犯さなくてもよくなった
 

 リアルで女を犯せる快感を知ってしまったのだから・・・・
 








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