それぞれの関係 夫の場合 8P
その予感は的中した
山口は正体のわからないチューブからジェルのようなものを手にとって出していた
「山口・・・それ・・何?」
恐る恐る僕は聞いて見た
「大丈夫。怖がらなくていいよ。痛くないようにするから」
「ちょ!ちょっと待て!無理だって!それはちょっと!あぁ!!」
僕は必死に抵抗したが、山口は僕の片足を自分の片足で踏つけて押さえ込み(体重を掛けられて)
もう片方の足を手で大きくひろげて、僕の穴にジェルでたっぷり濡らした指を一気に挿入した
ジェルの冷たい感触に僕は悲鳴をあげた
指で、僕の内側にジェルを塗り込みながら山口は僕の反応を見た
大きく足を広げられて、男に指を入れられてる僕
すごく恥ずかしくって、顔を隠したいが、その手も自由にならない
僕はもう涙が出てきた
「ばか・・・やろ・・・山口の・・・バカ・・・」
「なぁ、山田。許してくれ。俺はずっとお前が好きだったんだ。たとえ今夜だけでもいい俺に全てを預けてくれ」
「そんな事・・・アッ・・・ゥ!」
山口は僕の反応を見ながら指でその場所を確認する
今まで経験した事の無い未知の快感ポイントに抵抗する力が薄れていく
快感で頭が真っ白になりそうな感じの中・・・
僕はぼんやり考えた
このジェル・・・もしかして、潤滑油ってやつなのかなぁ・・
まったく・・僕自身、女の子に対して使った事もない物なのに・・・
なんで僕自身が使用してるんだ・・・
あぁ、こんなことってあるのか・・・・まるで女の子みたいだよ・・・僕・・・
山口の息が段々荒くなっていった
そして、僕の穴に何かを突き当てた
「山田・・・射れるぞ・・いいだろ?俺こんなんになってんだよ・・・」
え?!もしかしてこれって?!
わぁあああ!ちょっと待て!まだ心の準備が!
「準備って・・・お前のあそこは充分準備出来てるよ・・・ほら、もうこんなに濡れてる」
そう言うと、僕の返事など聞かずに山口は挿入してきた
大きく硬くなった男のモノが僕の中に入ってきた
僕は悲鳴をあげた
初めての痛さと、なんとも言えない感触が入り混じって
僕自身、訳のわからない悲鳴になった
山口はその悲鳴をどう捉えたんだろう?
快感の声に聞こえたのかな?
それとも「初めての経験」の悲鳴?
とにかく、僕の声を無視したように彼は腰を動かしつづけた
彼の動きに合わせて僕の声も変わる
だんだんと痛みがとれていくのが不思議だった
かわりに押し寄せる激しい快感
必要以上に声を出さないでおこうと必死なのだが、ついつい声が漏れてしまっていた
結局僕は山口によって果ててしまった
薄れていく記憶の中で覚えているのは山口の声
「好きだ。どうしても手に入れたかったんだ・・・」
僕の髪を撫でながら笑いながら山口はそう言った
彼の大きな手が暖かかった
疲労と眠気が僕を襲い、結局そのままの姿で僕は寝てしまった
朝になって気が付くと、隣で山口が眠っていた
「まつげ・・・長いんだなぁ・・・・」
僕は山口をじっと見つめた
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