それぞれの関係 夫の場合 6P
「簡単なのはさ、彼女の気持ちが誰かに移行すればいいんだよ。又はお前にほとほと愛想をつかす・・かだ」
山口は、そんな案を僕に提案した
「うん、それはそうだけどね。でもどうやるのさ?」
「誰かに気持ちを移行させる事は簡単じゃないだろうけど、お前に愛想をつかす事は簡単に出来るかもしれないぞ」
「え?どうやって?」
「まぁ、それは・・・後で話すか・・・とりあえず飲めよ」
山口は、僕にカクテルを作ってくれた
どうやら彼はカクテルを作るのが趣味みたいだ
男のわりには綺麗に片付けられたキッチンの食器棚には様々なトニック類や洋酒が並んでいた
「俺の特性だ。上手いぜ。飲めよ」
山口に誘われるまま、僕は一気にそれを飲んだ
すっぱくて、さっぱりしている・・あぁ、なんて美味しいんだろ
「美味しいね」
「そうか?上手いか?いつもは一人で飲んでるからさ、上手いかどうかわかんないんだよ」
誉められて山口はすごく嬉しそうな顔をした
その後、おかわりのカクテルを貰った後、二人でたわいも無い話をした
その内、僕は急にすごい眠気に襲われて、そのままソファーに倒れこんでしまった
気がつくと僕はベッドに寝ていた
あぁ、寝ちゃったから山口が運んでくれたんだろうな・・・
まだ覚醒しない意識の中、ボンヤリと天井を見つめて考えた
ん・・・?なんか・・・感触が・・・
体がみょうに重くてハッキリとした感触がつかめないのだけど・・・
誰かが体を触っているような気がする・・・
あ・・・これって・・・ちょっと・・・・・
体が重くて言う事を聞かない、手も上げられないくらい重いのだ
でも、明らかに反応してる部分がある
それは、僕のあそこ
そして誰かが僕の部分を口に含んでいるのがわかる
「ちょっと・・誰・・だ・・・」
大の字に横たわったままで僕は声をあげた
「おや、起きた?」
僕の前に顔を出したのは山口だった
ええ!いったいどういう事なんだ?!
「どうだ?気持ちいいか?」
山口は僕の大事な部分を握って前後に擦りながら聞いてきた
「何を・・してるんだ?おい・・?お前・・大丈夫か・・?」
「あぁ、正気だ。正気でしてるんだよ。これは作戦だよ」
は?作戦・・・・?
「お前がゲイだって事を彼女に証明すれば、さすがに彼女も諦めるんじゃないかな?
な、これって名案だろ?で、その相手が俺ってわけ」
何をバカな事言ってるんだ・・・・
「証拠写真を撮って置いたよ。ちょっと刺激の強いやつをね。大丈夫彼女以外に公開しないから」
バカ言え・・・そんなもん・・誰であろうが見せるな・・・
山口はしゃべってる間もその手を僕から離さなかった
それが意外にテクニシャンというか・・・そのう・・・少し気持ちよかったりしたもんだから
頭の中じゃ反抗してる僕なんだけど
下半身はだらしないくらいに反応してるんだ
「反応してるって事は気持ちいいんだろ?」
バカバカ聞くなよ・・・早くその手をのけろ・・・もう作戦は終わっただろ・・・
「まぁ、そう言うなよ。夜は長いんだ。たっぷり楽しもうぜ。ところでお前はこういう経験ないのか?」
はぁ?ある訳ないだろ?俺結婚してるんだぞ
「だよな〜・・・セフレまでいるくらいだからな〜。でもお前はこっちの世界じゃ魅力的な男なんだけどな」
もしかして・・・山口が独身なのって・・・そういう理由・・?
「そう、俺ずっと前からお前を見てたんだよ。いつかチャンスがあれば・・て思ってたんだよ」
何言ってるだ?!俺は男だぞ!
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