課長と部長 2P
もちろん、その後の私は大変だった
どんな過激なポーズをした女性のグラビアを見ても一向に反応の示さない私の男棒だが
相場君が湯につかってる姿を見ても興奮するし
もちろん、湯からあがって体を洗い出したら発射するんじゃないだろうか?
というくらいに膨張してしまった
当然、全然湯から出れる事なく・・・
「課長はすごい長湯ですね。のぼせませんか?大丈夫ですか?」
・・・と相場君の手が私の体に触った瞬間・・・
全身に電撃が走り・・・・私は意識を失った
これが社内でも有名な
【課長。社内旅行でのぼせて倒れる事件】だ
・・・・そんな思い出も懐かしい
あれから1年
相場君は私の元を去るのだ
当たり前だが、私の気持ちなぞ知る由もなく相場君は去っていく
私の1年の片思いも今日で最後だ
さよなら相場君
君の新しい人生に幸あれ・・・
きょうわぁ〜わたしのぉ〜失恋記念日ですぅ〜〜♪(by:石野真子)
皆に聞こえないように小さく歌って私は目の前の酒を飲んだ
相場君は楽しそうに笑って酒を飲んでいた
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1次会、2次会ととど懲りなく送別会はひとまず終わった
まだ、相場君の送別会と称した飲み会は続いている
だが、それは一部の仲がよかった同僚同士で行なわれている
私のような上司がいては気をつかうだろう
私が先に退散する事が、私が相場君に出来る唯一の恋愛表現だ
アデュゥー相場君
心の中で呟きながら私は彼にサヨナラを告げた
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「課長は相場君の事が好きだったんだろう?」
えっ!!
私はいきなり核心に触れられて飛び上がりそうな程驚いた
そう言ったのは部長
木村田部長だ
木村田 卓美 53歳
通称 キムタク部長
私の上司だ
性格は厳しくて頑固
しかし、部下想いの人情に厚い男でもある
ゆえに、部下を育てようと厳しく接するので若い社員からは少し疎ましがられてる存在でもある
特に女性社員の評判が悪い
こう言ってはなんだが・・・あまり清潔に見られない風貌が
女性の評判を落としてる第一の理由だろう
部長の事は人間的に嫌いな人ではないが・・・
実の所、女性社員と一緒で清潔でない部分が・・・まぁ私の趣味にはあわず・・・
上司としての部長はいいが
個人として、好みとして見ると・・・あまり興味の無い人物であった
「はっはっは・・・まぁ、好きですよ。彼には安心して仕事を任せれましたからね」
私は極めて冷静を保ちつつそう返答した
「いや・・・そういう意味でなくて・・・」
キムタク・・・おっと、木村田部長はまだ何かいいたそうに口篭もった
私はドキドキと心臓が高鳴った
もしかして・・・もしかして・・・・部長は知っているのか・・・?
いや、そんなはずは無いと思う
そんなあからさまな素振りは見せてなかったとは思うが・・・
「はっきり言うよ。課長は相場君に恋愛感情があったのじゃないか?」
ガーーーーーーーン!!!
私の頭がハンマーで殴られた感じだ
ばれてる?
どうして?
いや、でも、でも・・・・
なんでそんな事聞くんだ?何か企んでいるのか?
なんて答えればいい?なんて言って誤魔化せばいい?
とにかく早く返答しなければ・・・こうしてモタモタしている自体が怪しまれてしまうんだ
「一体何を根拠にそう言うんだ!!あんた正気で言ってんのかぁ!」
何を血迷ったのか、おもわず逆キレしてしまう私だった
しかも部長をあんた呼ばわり・・・アァ・・・失態・・・
私の逆キレに、あ然とした表情の部長だった
そして、冷静な口調でこう言った
「いや・・・すまん。急にそういう事を言われると驚くよな・・・
しかし・・・そんなにムキになる所が怪しい・・・本音はどうなんだ?」
ニヤリと笑いかけながら部長はさらに食い下がった
私は鯉のように口をパクパクさせるしかなかった
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