それぞれの関係 愛人の場合 2P
「ねぇ、ちょっともしかして、これって僕のセーター編んでるの？」
私はわざとらしく、以前からこっそり編んでいた手編みのセーターをあなたの背にあてて見せたの
えへへ、やっぱり内緒に出来なくて、あなたに見せちゃった
だってあなたの喜ぶ顔が見たかったんだもん
だけど山田君の反応は私が想像していたのと全然違っていたの
彼は怒り出しちゃった・・・・
それは、とてもショックだったわ
今さら、どーしてそんな冷たい事言うのかわかんなかった
確かに・・・体だけの関係を約束はしたけど・・・・
だったらなんで、この人は私の部屋に来たりするの？
どうして、こうやって私の部屋でくつろいでいるの？
体だけの割り切った関係なら、こんな恋人みたいな空間必要ないじゃない
私は恋人として扱ってくれてると信じていたのに・・・
なんで急に冷たくするの？
奥さんの愚痴を私の前で散々言ってたじゃない？！
セックスレスだって言ってたじゃない？
ねぇ、それって夫婦としてもう終わってるんじゃないの？
だから私と付き合いだしたんじゃないの？
私、あなたが好きなの。ずっと前から好きだったの！あなたとどうしても付き合いたかったの！
「あなたにどーしても愛されたくって！
私嘘を言ってあなたを誘ったのぉおおお！！わぁああああん！！」
泣いてみたけど・・・もう彼の目は優しい目じゃなかったわ
捨てないで・・・
サヨナラなんて言わないで・・・・
お願い・・・ずっとずっと傍にいて・・・
私ならあなたを幸せに出来るわ
待って！行かないで！山田君！！
山田君！！愛してるのよ！！私、諦めないからね！！
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